ロシア旅行(58)

※ロシア旅行(58)<六日目>-2004.10.1-

マティスの作品を見終わったところで、時間の都合で、
新エルミタージュを後にする。 集合場所に行くまで、
時間の許す限り、気に入った所を撮影する。

2Fに下りた所に、18世紀フランス美術の間があり、
J・ルイ・ダヴィッドの作品が展示してあった。

J・ルイ・ダヴィッド(1748~1825)

 18世紀後半から19世紀前半にかけて、フランス史
 の激動期に活躍した、新古典主義を代表する画家
 である。 彼は、新しいフランス皇帝ナポレオンの宮
 廷画家になった。

 『サッフォーとファーン』(1809年)

  この絵に描かれたものは全て、古代ギリシャの女
  流詩人サッフォーとその愛人の理想的な美しさか
  ら、ダヴィッドが本物の古代ギリシャ・ローマの芸
  術品をスケッチした衣服や調度品の細部に至る
  まで、新古典主義の伝統に従っているようである。

この部屋を更に進んで行くと、素敵な可愛いキューピ
ッドの彫像が立っていた。 エチェンヌ・モーリスの作品
である。

エチェンヌ・モーリス・ファルコネ(1716~1791)

 18世紀フランスを代表する彫刻家である。 1767
 年、ピョートル1世の銅像を制作するためエカテリー
 ナ2世の招きでロシアを訪れた。
 
 『指を噛むキューピッド』(1757)

  ロココ様式で流行っていた彫像の一つで、優美な
  美しさに溢れた愛の神の像は、ファルコネの擁護
  者であったポンパドゥール侯爵の注文で庭園の東
  屋を装飾するために制作された。

更に進んで行くと、「ラズベリー色の書斎」があった。
濃いピンクの壁と金細工で覆われた豪華な部屋であ
る。

この部屋と、「孔雀石の間」との間に「暗い廊下」があ
る。

暗い廊下

 皇室と大公達の部屋は、近衛兵が番をする狭くて
 長い「暗い廊下」で分けられていた。 1917年まで
 は、伝統的な歓迎のセレモニーのための銀製の盆
 が飾られていた。 現在は、17~18世紀のタペス
 トリーが飾ってあるが、暗くて良く分からない。

廊下の外れに、立派な部屋があった。 「孔雀石の
間」である。 孔雀石の柱と天井が何とも素晴らしい。

これで、2Fの見学を終わり、最初に上って来た、大
使の階段を下りる。 下りたすぐのところに、大理石
製であろうか、立派な白い大花瓶が置いてあった。

1Fクロークでコートを受け取り、集合場所に行く。
まだ時間が多少あったので、回廊の彫刻を撮影す
る。

17:50 全員集合し、後ろ髪を引かれる思いで、
エルミタージュ美術館を後にする。

『サッフォーとファーン』(1809年)・J・ルイ・ダヴィッド

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『指を噛むキューピッド』(1757年)・エチェンヌ・ファルコネ

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ラズベリー色の書斎

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追加画像は下記をクリックして下さい

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